移動や家事と相性が良過ぎるアルバム

TRACK LIST
- Where they at/cozmez
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馴染みの良いトラックとダウナーなラップ、BPM90台のテンポが無意識で体を動かす時に最適。爆音でもBGMでも。 以下推しコメント。 歌詞カードを用意してくれ。1バース5〜7行目「Stuck〜top」これがcozmezの在り様を表している。貪欲なリリック、家族愛、それもMC達の個性である。ただcozmezの音楽とはこの3行が事実なのだ…という解釈。スラムのどん詰まり、汚い路地裏のゴミや水溜りを履き潰したシューズで避け歩き歌うBlueズ、これが真実、Rap GameがそれをTopへ伸し上げる…という情景が浮かぶ。良過ぎる。 タイトルかつフックのWhere they at、解釈は多々あるが4年目にして思うこの曲の「彼らはどこにいる? 」。所在?境遇?実績?最終段落で繰り返される「now」と最後の2行。スラムから歌う1曲目が尋ねる最後、"今"奴らはどこにいる?スラム?底辺?TOP?Tell me?
- 大火傷 - License To Kill -/悪漢奴等
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ノリの良いトラックながら重心の低いフック、BPM90台のテンポがリズムを取るまでは行かないラインで上気分をキープする。ルーチンで体を動かす時に最適。 以下推しコメント。 歌詞カードを用意してくれ。全体的に獄Luck意識のリリック。因縁より先に前に立つ風来BOYのバースはこれまでより直截的で攻撃性の高いリリック。並べる武器の中に毛並み(格)の違いを持って来る気高さがカッコ良い。臥威亜バース1行目「娯楽〜」限界まで煽り倒しているのではと心配になるレベルで過激な煽り。これだけでもうこの曲の戦意(殺意)の高さが分かる。俄然バース5〜6行目「迷い〜」、結局は分増して放つのが本当に良過ぎる。蹴っ飛ばすブン殴るからREOくんバースでムードを染めて息継ぎの悪漢奴等No.1。カシラバース5〜6行目囚人に対して「悪の〜根源」と「サグ〜証言」は完封の煽り。続きは別アルバム『カシラのVerse〜アルバム』を参照。
- Trust Nobody/cozmez
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透明感のあるトラックとユニットの一方がリードする耳通りの良いフック、BPM70台のトラップビートは考えながら体を動かす時に最適。 以下推しコメント。 リリック外のことを言いたい。歌詞カードを用意してくれ。2段落8行目「〜頂上」の後、KANATAの「pew」リアルライブでは手でピストルを模して撃っていた。英単語としても主に光線銃などの発射音として使われる名詞。またパラトラではSUZAKUの返信で同時に『一直線に向かう』という印象の言及もあった記憶がある。敢えて間隙に入れる口頭のpewは気障にも思われるが5〜8行目に続くことで実績と自信から放たれるそれは最高にクール。 3段落9行目〜4段落目、NAYUTAバースに対するKANATAの合いの手は相槌になっている。これによりこのバースの言葉はNAYUTA一人の方針ではなく既に同じ方向を向いた二人の答え、結論なのだと理解した上でフックに入れる。妙手。